内容(「BOOK」データベースより)
「みなさん、おはよう。わたしが、きょうからみんなの先生ですよ」と新しい先生がいった。
時間はちょうど9時だった。
その女教師は“最初の授業”で、いったい何を教え、そして子供たちは、23分間でどう変わったのか―?
自由とは、国家とは、教育とは何か、読者ひとりひとりに問題を提起する。
やさしい英語の原文を巻末に収録。
最初に知ったのは「世にも奇妙な物語」でこれを原作にした話しがやっていて、
誰かが原作があるってことを言っていたのを聞いた時だったと思う。
面白いんだけれどかなり短い。
読書が苦手な人でも10分かからず読破できると思う。
これに670円かけてしまったのはちょっと後悔している(笑)


これもオススメのミステリーで紹介されていた作品だったかな。内容紹介
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。
でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。
口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。
販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。
衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。
あるいはamazonの関連作品で紹介されたか。
内容は王道の刑事物ミステリーという感じ。
証拠や推理、あらたな殺人によって少しずつ犯人に近づいていくのはやっぱり面白い。
最後の一行が衝撃、という訴求を抜きにしても続きが気になるストーリーになってる。
強いて残念なところを挙げるとしたら最後の一行の為に、
犯人(ちょっと語弊があるけれど)のミスリードや意外性が少なかった点。
これはある意味ではミスリードになっているんだけれど。


ということで、タイムトラベル小説の金字塔らしい。内容(「BOOK」データベースより)
1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。
18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。
そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械―それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。
時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは?
失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。
面白かったけれど、昭和の時代を知っている人が読めばもっと面白いだろうなと。
かなり古い作品で、舞台も昭和の戦前-戦後ではあるけど、
文章には古めかしい部分はほとんどない。
これは流石SF作家というところ。
終わり方も個人的には好みだったので良かった。
熱狂的なファンが多い作品ということだけれど、
どの年代に熱心な人が多いのか気になった。
余談ではあるけれど、
小説/映画『タイムマシン』が作中に登場する。
映画は見たけど小説は未読。
SFにも名作がたくさんあって、
いくつか家に積まれてたりするので、
少しずつ消化したいですな。


将棋関係の、それもエッセイではない本を読むのはいつぶりだろうか。内容紹介
勝敗を分ける終盤戦。
本書は、「詰みとは?」などの基本の確認から、プロがどう考えて指し手を決めるのかまで、多くの図面を使って解説。
上級者が持つ「最善の一手を決める感覚」が分かるようになる。
初級者にも、勝ちきれないと悩む中級者にも、おすすめしたい一冊。
先日の渡邉哲也さんの本の記事でNHKを批判しておきながら、
こいつもNHK出版の本で大変恐縮ですが…
この本はNHKの将棋フォーカスの講座を1冊の本にしたもの。
野月さんが将棋の初心者講座を、
藤井さんが攻めの手筋を、
木村さんが受けの手筋をそれぞれ担当していて、
この本は屋敷さんによる終盤の考え方についての本。
連続した級位者向けの講座だったと記憶してるけれど、
終盤がテーマだけあって前述の2冊に比べて難易度は高い。
入院してるから頭の中で手順を再生してるんだが、
盤駒を使ってしっかり吸収した方が身につくと思う。
終盤の詰む詰まないについて持ち駒含めて考えた方が良い。
だって、頭の中だと持ち駒とか面倒で考えないもの(笑)


古来より楽しまれている頭の柔らかさが大切なナゾナゾの本。内容紹介
シリーズ累計25万部突破で大反響!!今世間は謎解き大ブーム!!
クイズ番組『今夜はナゾトレ』(フジテレビ毎週火曜よる7時から放送中)の大人気コーナー
「東大ナゾトレ」が一冊の本に!!
頭がやわらかければ小学生でも正解できるが、頭が固ければ大人でも苦戦してしまう問題が満載。
試されるのは、あなたの知識ではなくひらめき力です!
第1回から第8回までに放送された問題に加え、書籍オリジナル問題も掲載。
さらに最後には、本を読んだ人にしか解くことのできない、あっと驚く「最終問題」も掲載。
東京大学謎解き制作集団 AnotherVisionが作成しているらしい。
元々はTV番組の1コーナーで、自分も仕事が早く終わった日に何度か見たことがある。
問題は閃けば小学生でも解けるんだけれど、
頭の固い人にはなかなか解けない。
俺の場合、小学生正解率が15%を下回ると途端に解けなくなる。
そして塗炭の苦しみを味わうと。
わからないとすぐ答えに飛びつきたくなる。
こういうのって解けばコツがわかってくるものなのかね。
ちなみに最後の問題は早々に匙を投げた(笑)
1冊のボリュームはかなり少ないから、
ガッツリ解きたいって人にはあまりオススメできない。
第2巻もあるらしい。


尊敬する渡邉哲也さんの本。内容紹介
ローマ法王の警告
「偽りの情報拡散は罪である」──
朝日・NHK・CNN・NYT
(ニューヨーク・タイムズ)よ、よく聞け!
もう、世間は新聞・テレビの
「作られた世論」に騙されない!
先日読んだお花畑を論破するリアリストの(ryと同時に購入。
内容については重複している部分もある。
あと、小川さんと上念さんの対談本『なぜテレビ局は放送法を守らないのか』だっけ?
でも触れいたと思うけれど、電波使用料が低いことについても書かれていた。
ドコモやauの通信会社のおよそ13分の1らしい。
一番イラッとしたのがNHK。
官民のいいとこ取りしてるくらいは把握していたけれど、
NHKエンタープライズなる子会社で利益を蓄積してるらしい。
NHKは自前で番組制作リソースを持っているのに、
わざわざこの会社に番組制作を委託。
それ以外にもソフト販売やキャラクター事業も行っているわけだけれど、
この権利ビジネスにも大きな闇が潜んでいると。
元になる映像ソフトやキャラクター、権利は受信料によって生み出されたもので、
NHKエンタープライズ自身がリスクをとってない。
税金同様に集めた視聴者のお金を使って商品をつくり、
それを二次利用することで儲けていると。
多くの民間企業がリスクをとって商品開発をしている中で、
NHKエンタープライズだけ国民から集めたお金でキャラクター事業していたら、
フェアな競争なんかできないわけですな。
NHKの番組に連動した語学のテキストを販売してるNHK出版も同様と。
将棋講座のテキストめっちゃ買ってるゾイ!💢
渡邉哲也さんによるとNHKとは、
「国民の財産である電波を格安に利用し、
視聴者から半ば強制的に徴収したお金で番組をつくり、
番組内の商品の宣伝をした挙げ句に、
その商品を独占的に販売して儲ける。
この構造がまかりとおっている組織がNHKなのである。」
とのこと。
そもそも知らなかったというのと、
渡邉さんの考え方が論理的なので、
久しぶりに怒ってますわ。
怒りやで!💢


内容(「BOOK」データベースより)
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。
犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。
冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、
とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
これもミステリ小説のオススメに必ずと言って良いほど入っている作品。
作品の性質上、大して感想も書けないんだけれど。
我孫子武丸さんといえば「かまいたちの夜」で有名ですな。
さて、内容についてだけれど、
ミステリを立て続けに読んだこともあってそもそも頭が追いついてない。
あるいは、コンディションによらず頭は追いつかないのかもしれない(笑)
それだけ巧みな小説というのはあると思う。
ミステリ小説はやりようが色々あるんだなぁとね。
けっこうグロテスクな表現が多くてしんどかったというのはある。


ミステリのオススメで紹介されることが多い作品。内容(「BOOK」データベースより)
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、
同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。
そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。
あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
購入してから読むまでに時間がかかってしまったけれど。
オススメ作品群の一員だけあって面白かった。
文章が読みやくてサクサク読めるというのと、
登場人物が序盤の嫌悪感が嘘のように親しみやすくなっていく(笑)
マルチ団体に潜入、というところは『しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術』を思い起こす。
数ある叙述トリック小説の中でも「やられた!」度合いは一番大きかったかも。
ストーリー全体の収束という意味ではそこまでではあったものの、全てを知った上で読み直したい作品。
ミステリは読み始めるのが限りなく怠いけれど、
一度走り始めたら止まらない中毒性がありますな。


百田尚樹さんの小説。内容紹介
最大の悲劇は、良心的な愚かさによってもたらされる。
ベストセラー作家が全力で挑んだ、衝撃の問題作。
安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。
だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。
著者自らが「私の最高傑作」と断言。
大衆社会の本質を衝いた、G・オーウェル以来の寓話的「警世の書」。
21世紀のイソップ寓話。
登場する国やカエルは現実世界の国や会社に当てはめることができて、
彼らが日本の現在の問題点と行く末を明示してくれている。
面白いんだけど小説の出来事と笑ってられないのが…泣
現在進行形の日本の状況ということでG・オーウェルの『動物農場』よりもわかりやすいと思う。
皮肉に寄り過ぎているような気もするけれど(笑)
『永遠の0』のほうが個人的には好き。


ミステリのオススメサイトでも度々取り上げられる本作。内容(「BOOK」データベースより)
深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。
容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。
だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…
驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。
衝撃の結末がある、と知っていることも手伝って後半は緊張しっぱなしだった。
『エッジウェア卿の死』でも感じたことだけれど、
どんでん返しやそれを成立させるトリック、ミスリードが巧みで驚く。
裏をかいたりせずに文章を読み進めることに集中できる質だから、
ミステリ読者としてはヘイスティングスのように驚けるのが嬉しいところ。

